ご自宅でクロスが破損したり、壁紙が破れてしまったりした場合、火災保険で補償されるケースがあります。
どのような事例で補償の対象となるかを把握しておくと、万が一破損したときに速やかに対応できます。
この記事では、クロスの張替えで火災保険の補償対象となるケースや、どの程度破損したら張替えを検討すべきかを解説していきます。
ご自宅のクロス破損にお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
この記事でわかること
・クロスの張り替えは火災保険で補償されるのか
・クロスの張り替えで火災保険が保障されるケース
・クロスの張り替えのタイミング
クロスの張替えは火災保険で補償される!
クロスの張替えは、火災保険による補償の対象となります。
ただし、保険の適用を受けるためには以下のいずれかに該当する必要があります。
「不測且つ突発的事故」とは、偶然起こしてしまった事故によってクロスを破損してしまったケースです。
火災保険は原則として火災、災害による損害を補償する保険ですが、「不測且つ突発的事故」の特約に加入している場合は、災害が起きていなくても補償の対象となります。
また、地震によるクロスのひび割れの場合は、地震保険に加入していると補償の対象となります。
ご自宅のクロスが地震によって破損した場合は、火災保険では補償できないため注意が必要です。
火災保険で補償される事例
クロスの張替えに火災保険が適用されるには、「不測且つ突発的事故」による破損である必要があります。
ここでは、クロスの修理が可能な4つのケースを紹介していきます。
- 飲料水をクロスにかけてしまい汚損
- 子どもが壁に落書きをしてしまった
- 家具を移動した際に内壁にぶつかりクロスを傷付けた
- 自然災害によるクロスの破損
それぞれひとつずつ見ていきましょう。
1 飲料水をクロスにかけてしまい汚損
ワインやビール、ジュースなどの飲料水をクロスにかけて汚してしまった場合、火災保険の補償が受けられます。
例えば、こちらの写真のようにクロスが汚れてしまっている場合も対象となります。
特にお酒などを飲んでいる際には、誤って壁にかけてしまう可能性があります。
そんなときでも、火災保険を利用してクロスを張り替えられる場合があることを把握しておきましょう。
2 子どもが壁に落書きをしてしまった
小さなお子様がいるご家庭の場合、壁に落書きしてしまうこともあるでしょう。
子どもの落書きは事前に予測できないため、火災保険の補償が適用されます。
例えば、こちらの写真のような落書きをされた場合も火災保険の対象となります。
ただし、すべての被害に共通して言える点として「保険会社に被害が軽微と判断されたら火災保険が適用できない」ということが挙げられます。
そのため、落書きの場合も「クレヨンでちょっと汚れた」という程度では、火災保険の補償を受けられない可能性があることに注意が必要です。
3 家具を移動した際に内壁にぶつかりクロスを傷付けた
大掃除や模様替えをするために家具を移動した際に、クロスを傷付けてしまうケースも火災保険の補償の対象となります。
例えば、以下の写真のように角にぶつけて傷ができたり、移動時に擦れてクロスが剥がれたりといった事例でも補償を受けることが可能です。
家具の移動による破損も予測不可能な事故と判断される可能性が高いため、傷を付けてしまった場合はすぐに保険会社に連絡しましょう。
4 自然災害によるクロスの破損
「台風の豪雨によって床上浸水した」という台風被害や、「大雨による雨漏りでクロスが破損した」のような水害によってクロスが破損するケースがあります。
こうした自然災害によって破損した場合も、「水災」「風災」の特約に加入していれば、火災保険を利用して張り替えることが可能です。
例えば、こちらの写真は床上浸水によってクロスが破損したケースです。
このような場合でも「水災」の特約に加入していれば、補償を受けられます。
ただし、自然災害による破損かどうかを見極めるのは難しいので、専門業者に調査を依頼することをおすすめします。
火災保険で補償されないクロスの張替えはどんなケース?
ここまで火災保険が適用されるクロスの張替えや修理を紹介してきましたが、破損したからといって必ず火災保険の補償対象になるとは限りません。
以下のようなケースでは火災保険の対象とならなかったり、条件が必要となったりします。
- 故意に傷付けた場合
- 経年劣化による破損の場合
- ペットによる破損
それぞれのケースについて、ひとつずつ見ていきましょう。
故意に傷付けた場合は補償の対象外
当然ながら故意に壁を傷付けた場合は不測の事故には当たりませんので、火災保険の補償の対象外となります。
もし、ストレスが溜まって壁にモノを投げつけてしまったり、壁を殴ってしまったりして、壁に大きな穴が開いてしまった場合などは火災保険の対象とならないことに注意しましょう。
また、不正に火災保険を利用しようと事故を装って傷を付けた場合も火災保険の対象とはなりません。
クロスを張り替えたいからといって、わざと傷を付けることはやめましょう。不正受給になってしまいます。
経年劣化による破損は補償の対象外
経年劣化によってクロスが破損した場合は、火災保険の対象となりません。
火災保険は、原則として突発的で予測できない事故による破損を補償する保険です。
時間が経過することによる破損は、事前に予測ができて防止策を取ることができるため、火災保険の補償の適用外となってしまうのです。
とは言え、クロスの破損が経年劣化によるものかどうかを判断するのは難しいでしょう。
火災保険申請サポート業者などに調査を依頼し、火災保険が適用されるかどうかを診断してもらうことをおすすめします。
ペットによる破損は補償されないケースが多い
飼っているペットが壁を傷付けてしまった場合も、補償されないケースが多くあります。
ペットを飼っている以上、破損・汚損が起きることは予測可能であると判断されてしまうためです。
例えば、ペットの犬が壁を引っ掻いてクロスに傷が付いてしまった場合には、損害が軽微と判断されたり、予測できたとみなされたりしてしまいます。
ただし、ペットの犬が蛇口をひねって水が流しっぱなしになってしまった場合などは、予測するのが難しいでしょう。
床が水浸しになってクロスが破損したケースなどは、火災保険の対象となるかもしれません。
ペットによる損害で火災保険を利用できるかどうかは、保険会社に問い合わせてみましょう。
クロスのひび割れはどの程度で張り替えるべき?
ここまで、火災保険でクロスの張替えをする事例などを紹介してきましたが、実際どれくらいのひび割れで張り替えるべきなのでしょうか。
クロスは一般的に耐用年数が5〜6年ほどであると言われています。
通常の利用をしていても大体5年ほど利用していたらクロスは劣化しますので、劣化なのか事故なのか区別がつかなくなります。クロスの破損の事故が発生したら、なるべく早めにクロスの張替えを検討しておきましょう。
クロスのひび割れは原因がさまざまあり、早急に修繕が必要である場合とご自身で修繕できる軽微な場合などがあります。
もし、ご自宅のクロスにひび割れを見つけ、すぐに修理すべきかどうか判断に迷った場合は、専門業者に点検や調査を依頼することをおすすめします。
火災保険の請求は申請サポート業者に依頼しよう
実際に「クロスの張替えに火災保険を利用したい」と考えている方も多くいらっしゃるでしょう。
しかし、火災保険が請求できるかどうかを判断するのは難しく、書類の作成など面倒な手続きが多くあるのが現実です。
火災保険を請求したいのであれば、申請サポート業者に依頼することを視野に入れてみてはいかがでしょうか。
破損箇所の調査をはじめ、書類の作成や給付金の振り込みまで一括で対応してくれるため、面倒な手続きも一切不要です。
分からないことがあっても、専門のプロがしっかりとサポートしてくれるため、安心して火災保険の請求を進められます。
ご自宅のクロスの破損が気になる方は、一度申請サポート業者に問い合わせてみましょう。
プロレバなら火災保険調査人による調査でしっかりサポート
火災保険の申請をするなら、火災保険調査人が破損箇所を調査する「プロレバ」がおすすめです。
プロレバは、15,000件の給付実績によるノウハウで火災保険の申請をトータルサポートしてくれます。
火災保険の給付金の額は、被害箇所の数などの被害の程度によって左右されます。
プロレバでは、調査は必ず火災保険調査人が担当し、徹底した調査によって細かな傷を見逃しません。
実際、プロレバで申請を依頼したお客様の96%が給付金を受け取り、平均給付額は102万円です。
成功報酬制であるため調査費用が0円で、申し込み後のキャンセルも無料で対応できます。
また、全国対応・最短即日対応もおこなっております。
もしご自宅の被害箇所が気になる場合は、プロレバに問い合わせてみてはいかがでしょうか。
まとめ
クロスの張替えは「不測且つ突発的事故」による破損の場合で、特約に加入していることで火災保険の補償が適用されます。
しかし、火災保険が適用されるかどうかを判断するのはとても難しいでしょう。
ご自宅のクロスの破損箇所が火災保険の対象となるか気になる方は、専門の業者に調査を依頼することをおすすめします。