火災保険の二重加入はお得?得をするのか損をするのか徹底解説!

「火災保険を二重加入することで、保険金が倍になるのでは?」と考えていませんか?実際には、火災保険の二重加入には注意が必要で、必ずしもお得になるとは限りません。

この記事では、火災保険の二重加入がどのような場合に有効か、またどのようなリスクがあるのかについて詳しく解説します。ぜひ、参考にしてください。

目次

【結論】火災保険の二重加入は損をすることが多い!

【結論】火災保険の二重加入は損をすることが多い!

火災保険に複数加入することは可能ですが、二重加入によって受け取れる保険金が2倍になるわけではありません。保険会社が支払う保険金の上限は、加入している火災保険の数に関わらず、実際に発生した損害額までに制限されています。

したがって、火災保険の二重加入は、保険料を無駄に支払うことになるだけでなります。また、保険金の受け取りにも制限があるため、多くの場合は損をすることになります。

結論として、火災保険の二重加入は損をすることが多くなってしまいます。一つの保険で十分な保障を得られるよう、慎重に選ぶことが大切です。

火災保険の二重加入で受け取れる保険金の上限

火災保険の二重加入で受け取れる保険金の上限

火災保険に二重加入していても、受け取れる保険金には上限があります。ここでは、保険金の支払い原則と限度額について詳しく説明するとともに、なぜ二重加入しても保険金が増えないのかを解説します。

保険金の支払い原則と限度額

火災保険は「発生した損害に対して支払われる保険」です。そのため、損害が発生したときの評価価格が支払いの限度になります。

評価価格が500万円の損害について考えてみましょう。500万円の補償をもつ2社に加入していたとしても、受け取れる保険金の上限は評価価格の500万円となり、2社で分配することになります。1社のみに加入している場合も500万円は補償されるため、1社分無駄に加入していることになります。

火災保険を二重請求する場合は告知義務がある

二重加入している状態で、1社にだけ請求する場合は問題ないですが、2社にそれぞれ請求する場合は他の会社にも請求しているということを伝える必要があります。

保険会社の間でお客様情報のやり取りは行われるため、二重請求の告知を行ったとしてもバレますが、万が一バレずに2倍の保険金を受け取った場合は犯罪になりますので、やめましょう。

火災共済との二重加入は問題ないの?

火災共済との二重加入は問題ないの?

火災保険と火災共済の二重加入についてもよく耳にします。しかし、これも前述同様お得ではありません。

火災共済も、火災保険と同じく実損払いの原則に基づいて共済金を支払います。そのため、火災保険と火災共済に二重加入していても、受け取れる保険金と共済金の合計額は、実際の損害額が上限となります。

火災保険の二重加入でも損しない場合とは?

火災保険の二重加入でも損しない場合とは?

火災保険の二重加入は、基本的にはお得ではありませんが、損をしない場合もあります。それは、1社の火災保険では損害がカバーしきれないケースです。

高額な家具や家電を保有している方や豪邸に住んでいる方は、稀に1社の火災保険では保険給付金の上限額で賄えないことがあります。このような場合、複数の火災保険会社と契約して、損害を十分にカバーする必要があります。

ただ、多くの場合は火災保険の二重加入は無駄になってしまいますので火災保険は1社のみの加入で十分と言えます。

火災保険で合法的に儲けることは可能?

火災保険で合法的に儲けることは可能?

火災保険は、火災などの災害によって生じた損害を補償するためのものであり、利益を得ることを目的としたものではありません。したがって、火災保険で合法的に儲けることは基本的に不可能です。

ただし、保険金の使い道は自由ですので修理せずに趣味や貯金することで儲けたと感じることはできます。後述しますが、使い道には注意点がありますので慎重に考えましょう。

二重加入は犯罪になる?

火災保険の二重加入自体は犯罪ではありませんが、火災保険には「告知義務」があります。告知義務とは、他の火災保険会社に加入したり、加入した後に消費者側から現在加入している火災保険を保険会社に告知しなければならないという義務のことです。

この告知義務を果たしていないと告知義務違反となり、最悪の場合、契約が解除されてしまう可能性があります。したがって、二重加入をする場合は、必ず保険会社に告知する必要があります。

火災保険に二重加入してしまうケース

火災保険に二重加入してしまうケース

火災保険に二重加入してしまうケースは、意外と多く見られます。ここでは、二重加入につながりやすい代表的なケースを5つ紹介します。自分の加入状況を確認し、二重加入を避けるための参考にしてください。

ケース1:住宅ローン契約時の火災保険を忘れていた

住宅ローンを組む際、金融機関から指定された火災保険に加入するケースが多くあります。しかし、その後、別の火災保険に加入する際に、住宅ローン契約時の火災保険の存在を忘れてしまい、二重加入になってしまうことがあります。

住宅ローン契約時の火災保険は、金融機関が提示する保険会社の商品に加入するのが一般的ですが、実は借り手が希望する火災保険を選ぶことも可能です。したがって、住宅ローンを組む際は、すでに加入している火災保険がないか確認しましょう。もし火災保険に入っているなら、その保険を住宅ローン契約の際の火災保険に指定することで、二重加入を避けることができます。

ケース2:火災保険と共済の違いを正しく理解していない

火災保険と火災共済の違いを正しく理解していないために、両方に加入してしまい、二重加入になるケースがあります。火災保険と火災共済は、運営団体や補償内容が異なりますが、どちらも火災などの災害によって生じた損害を補償するという点では同じです。

したがって、火災保険と火災共済の両方に加入してしまうと、二重加入になってしまいます。重複して加入しても、受け取れる保険金が増えるわけではないので注意が必要です。

ケース3:火災保険見直し時に古い契約を放置していた

ケース3:火災保険見直し時に古い契約を放置していた

火災保険の契約更新時に保険内容を見直す際、古い契約を解約せずに新しい契約に加入してしまうと、二重加入になります。

保険内容を見直す際は、現在加入している火災保険の契約内容を確認し、必要に応じて解約手続きを行ってから、新しい契約に加入するようにしましょう。

ケース4:増築時に新たな火災保険に加入してしまう

住宅を増築する際、増築部分を補償対象とする新たな火災保険に加入するケースがあります。しかし、加入している火災保険の補償内容を確認せずに新たな火災保険に加入してしまうと、二重加入になってしまう可能性があります。

増築時には、まず加入中の火災保険の補償内容を確認し、増築部分を補償対象に含められるかどうかを保険会社に相談しましょう。多くの場合、現在の火災保険の契約内容を変更することで、増築部分も補償対象に含めることができます。

ケース5:建物と家財を異なる保険会社で契約した

建物と家財を別々の保険会社で火災保険に加入することで、二重加入になってしまうケースがあります。例えば、建物の火災保険は住宅ローン契約時に指定された保険会社で加入し、家財の火災保険は別の保険会社で加入するような場合です。

建物と家財を別々の保険会社で契約すること自体は問題ありませんが、それぞれの保険の補償内容を確認し、重複がないようにする必要があります。特に、建物の火災保険に家財の補償が含まれている場合は、家財の火災保険を別途契約する必要はありません。

火災保険はひとつにまとめよう

火災保険はひとつにまとめよう

ここでは、二重加入のデメリットを再確認するとともに、火災保険の解約方法について説明します。

二重加入のデメリット

火災保険の二重加入には、以下のようなデメリットがあります。

  • 保険料の無駄:二重加入している分の保険料は、無駄な出費となります。
  • 保険金の調整:二重加入している場合、保険金の支払いは複数の保険会社で調整されるため、手続きが煩雑になります。
  • 保険金の上限:二重加入していても、受け取れる保険金の総額は実際の損害額が上限となるため、保険金が増えるわけではありません。

これらのデメリットを避けるためには、火災保険を一つにまとめることが大切です。

火災保険の解約方法

火災保険の二重加入に気づいたら、できるだけ早く解約手続きを行いましょう。解約方法は、主に以下の手順で進めます。

  1. 保険会社に解約の申し出をする
  2. 保険会社から必要な書類が送られてくる
  3. 書類の必要箇所の記入、捺印をし返送する
  4. 手続き完了の通知が届く

解約の手続きには、保険会社によって多少の違いがあるため、詳しくは契約している保険会社に問い合わせてください。万一、二重加入が発覚した場合は、早めに解約手続きを行いましょう。

火災保険の上手な活用法

火災保険の上手な活用法

火災保険は、火災などの災害によって生じた損害を補償するための保険ですが、適切に活用することで、より幅広いリスクに備えることができます。ここでは、適用される具体例や、保険金の使途について説明しますので、火災保険を上手に活用しましょう。

火災保険が適用される具体例

火災保険は、火災だけでなく、風災や雪災、落雷などさまざまな災害による損害を補償します。

補償内容は保険商品によって異なるので、事前に補償範囲を確認することが大切です。

火災保険の使用用途は決まっていない

火災保険の保険金は、損害を受けた建物や家財の修理・再取得に使うことが一般的ですが、実は使用用途は決まっていません。保険金は、被保険者が自由に使うことができます。

趣味や旅行、貯金など好きに使うことができます。ただし、保険会社によっては、2022年10月以降に新たに火災保険に加入した人には修理が義務付けられている場合もあるので確認が必要です。

このように、火災保険の保険金は、被保険者のニーズに合わせて柔軟に使うことができます。しかし、修理しておかないと新たな被害が発生したり、同じ箇所を再申請しても保険がおりなくなるため修理しておくのがベターです。

火災保険申請サポートを活用する

火災保険申請サポートを活用する

火災保険の保険金を受け取るためには、所定の手続きが必要です。しかし、火災保険の申請手続きは複雑で、書類の準備や提出に時間がかかることがあります。

そこで、火災保険申請のサポートサービスを活用することをおすすめします。具体的には以下のようなメリットがあります。

  • 複雑な手続きのサポート
  • 必要書類の準備
  • 被害状況の調査と記録
  • 修理見積もりの取得
  • 保険会社との現場立会い
  • 否認や減額された際の交渉

ただし、近年では悪質な業者が増加しており、業者選びがとても重要となります。悪徳業者に関しては以下の記事で説明していますのでぜひご覧ください。

火災保険申請のサポートはプロレバへご相談ください

火災保険申請のサポートはプロレバへご相談ください

火災保険申請のサポートをお探しなら、プロレバがおすすめです。プロレバは、火災保険申請のプロフェッショナルとして、お客様の火災保険申請を総合的にサポートいたします。

警視庁OBが運営し、弁護士が監修しているため、安心してサービスをご利用いただけます。また、完全成功報酬型の料金体系を採用しているため、万が一保険金が下りなかった場合でも、費用はかかりません。お客様にとって、リスクのないサービスとなっています。

火災保険申請でお困りの際は、ぜひ一度ご相談ください。

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